2月18日、文京区立湯島小学校PTAの役員の皆さまにオンラインでインタビューをしました。

■都小Pのアンケートに多数ご回答いただきありがとうございました。
アンケート結果によると貴校はPTA活動に対して肯定的な会員が多く見受けられました。
なぜだと思われますか?

湯島小の保護者は幼児園、保育園、こども園の頃からとても仲良く、小学校に入学後も、子供のために共に協力していこうという体制が自ずと育まれており、PTA活動に対して前向きな気持ちを持ってくださっている方が多いと思います。今回のアンケートもその結果だと考えています。

■湯島は古くからある町ですが、地域のコミュニティはどのようになっていますか?

昔からこの土地に住み、子や孫も湯島小に通っている家庭が多くあります。最近では新しくマンションが建設され、他の土地から入ってくる方も多いですが、地域の考え方は非常に柔軟で、新しい人たちを巻き込む雰囲気があり、良いコミュニティが構築されています。
湯島という地域には天神下の繁華街と坂の上の住宅街というそれぞれの顔がありますが、地域の柔軟な気風もあり、それがPTA活動にも反映されています。湯島小の児童がいない町会もありますが、様々な場面で理解があり、協力をしてくれます。


湯島小には、PTA有志で立ち上げた父親クラブというのがあるのですが、現役の保護者が中心となって、これからの湯島を担う湯島小の子供達の為にと活動しているクラブです。OBの方もサポート役で関わっていただきながら、地元のためになるんだったら、と協力してくれる雰囲気は当初から変わらず、小学校での活動でもそれが活きていると思います。

■父親クラブの活動内容を詳しくお聞かせください。

父親クラブはバレーボールや卓球クラブと同じで、PTAのクラブ活動の位置付けです。活動は自由にでき、子供のサポートがしやすいです。
父親クラブでは、児童のお父さんたちが子供たちのためにさまざまな活動をしてくれています。5月中旬には、新一年生の児童・保護者向けのイベントがあります。土曜日に校庭を貸切り、父親クラブのお父さんが仕入れたお肉を使い、牛丼をふるまいます。

夏は校庭でプールをふくらませて水遊びイベントをし、12月にはお餅つきも行います。
六年生を送る時期にはステーキ丼をふるまいます。一年生の時は牛丼ですから、丼の内容もステップアップしています。
このような流れが5年くらい続いています。お父さん達が楽しそうに活動しているのを、お母さん達が温かく見守っていてくれて、それが湯島小PTAの雰囲気を作っています。

■今期は残念ながらイベントの中止が多かったと思いますが、このような状況でも何か新しい取り組みをされたのでしょうか?

運動会と学習発表会を、オンラインで配信しました。
休校後に授業が再開されてから、何かできないか探っていたところ、保護者でインターネットに明るい方から「ぜひやってみませんか」という声があがりました。PTA本部だけではできないので、PTAは主催として父親クラブが協力、予算はPTAの予備費から支出しました。


父親クラブ以外からも、ITや機械に強い方に協力してもらいました。機材やシステムの構築は大変でしたが、なんとか無事にYoutubeでライブ配信をすることができました。来校できなかった保護者や祖父母の皆様に喜んでいただけましたし、子供たちからも純粋に「ありがとうございます」という感謝の言葉をもらうことができました。
イベントが少ない今期ではありましたが、オンライン配信を実現出来て、PTA会員の皆様に少しだけ還元できたのではないかと感じました。コロナ禍で様々な制限をうけることは覚悟していましたが「できないからしょうがない」という方向には進みたくなかったですし、父親クラブが楽しそうにやっていれば「PTAは楽しそうだね」という雰囲気を醸し出せるのかなとも思いました。

■配信にあたり、工夫されたことや大変だったことなどを詳しくお聞かせください。

学校のネット環境を使えないのが一番のネックでした。電波がある一定以上安定確保できたら実施させていただくとしていたのですが、安定した環境が確定するのに1ヶ月、合計で準備に二ヶ月くらいかかりました。ポケットWi-Fiを置いた状態でできるとわかってからは、正式に実施できるまでのお父さん方の団結力はすさまじいものでした。
オンライン配信にあたり「どんなことやりたいですか?」とメンバーから聞かれ、「カメラを複数台置いて、スイッチングできて、テロップが流れるとよいな」とリクエストしたのですが、実現できて良かったです。
今年度の運動会は、短距離走と表現の2種目でした。
短距離走の配信では、スタートと中間点とゴール、それに俯瞰した映像や多角的な視点の映像まで流してもらい、学年や何組目かをテロップで出してもらいました。


表現では、体形の資料を事前に学校からいただき、短距離走同様、様々な角度からの映像を配信しました。カメラのスイッチングは、間違えないよう1人がつきっきりで担当し、マイクも子供たちの声をきちんと拾うように考慮して設置、テレビ局が配信しているような形が作れるよう工夫しました。
視聴してくださった方からは、「生で見るよりも近距離で子どもたちの表情が観られて、実際にテレビを観ているようでとても良かった」との感想が寄せられました。配信中に「大変だぁ~」とスタッフの心の声が漏れてしまいましたが・・・それも良い思い出になりました。
学習発表会の配信では、演目の学年が変わる毎に、あらすじを画面に出すという工夫をしました。運動会との違いは、音を拾い過ぎてしまうということがありました。
運動会も学習発表会も、保護者にはセキュリティの関係で前日にURLを配布しました。
配信は、運動会の視聴は当日いっぱい、学習発表会は2日間視聴可能としました。家に帰ってお子さんと一緒に見ることによって、家族団らんの話題になればいいなと考えました。Zoomではなかったので、動画が凄く安定していましたしiPhoneとiPadを使い、映像もテレビとかわらない綺麗さで配信できました。再生回数は2500回ほどでした。 卒業式もカメラ位置を工夫し、関係者に向けて限定配信することができました。

■保護者のPTA活動への参加方法はどのようになっていますか?

基本的には一人一役となっています。副会長が、保護者それぞれのご要望をよく理解しており、細かくケアをしながら、学校と連携を取り活動を支えてくれています。連絡には紙以外にもメールやLINEなど、簡単な方法を取り入れて工夫をしています。

■今年度の広報紙はどのように発信されましたか?

今年度は休校がありましたので1回目(先生紹介号)の発行は遅くなりましたが、2学期のはじめに行いました。2回目は2月に発行される予定です。
広報紙はいまのところ「紙」で配布しています。

■役員の体制や人数はどのようになっているか教えてください。

通常は、会長1名、副会長3名(うち女性副会長2名、男性副会長1名)、書記2名、会計2名です。
役員は毎年、新旧の方が半分ずつという体制を基本としています。2年目の方は余裕を持って取り組めますし、1年目の方は安心感をもって戸惑うことなく活動ができます。規約で2年任期と定めているわけではないのですが、役員を引き受けてくださる方のご厚意によるところが大きいのではないでしょうか。
令和3年度は創立150周年の記念行事がありますので、副会長職を1人増やしています。活動に応じて、臨機応変に体制変更ができるように、会則を変更するなどの工夫もしています。
今後は、アナログ的な良い面を残しつつ、新しいツールなどもうまく取り込み、活動を続けていけるよう工夫していきたいと思います。


文京区立湯島小学校
学校情報:児童数 391名(令和2年4月1日現在)
意識調査回答数:40名