「保護者と先生の意識調査 2020」報告
どうなるGIGAスクール? どうするPTA?
実施期間:2020.11.24~12.15
回答数:2,696名(保護者2,513・先生183)

GIGA スクール構想について

昨年4月の緊急事態宣言を受け、前倒しで全国で実施することになったGIGAスクール構想。メディアでも話題にのぼることが増えました。

GIGAスクール構想認知状況

先生は、「よく知っている」「ある程度知っている」を合わせると78.7%が認識していますが、保護者は13.8%にとどまりました。来年度には、一人1台のタブレットを使った学習が始まります。

GIGAスクール構想に期待すること

 先生
1位 学校以外でも授業を受けることができる
2位 児童のITスキル向上
3位 多様なグループ学習ができる

保護者
1位 学校以外でも授業を受けることができる
2位 児童のITスキル向上
3位 学校との連絡がネットでできる

先生と保護者の回答の差異が大きい項目としては、「グループ学習ができる」、「先生の業務の効率化」への期待が先生の方が高い傾向があります。

GIGAスクール構想で不安に思うこと

先生 
1位 ネットトラブル
2位 個人情報の流出
3位 端末の破損・紛失

保護者
1位 視力の低下
2位 個人情報の流出
3位 ネットトラブル

保護者でもっとも不安に思われていることとして「視力の低下」が挙げられています。
パソコンやタブレットを使う時間が増えることからイメージする保護者としての率直な不安の表れでしょう。
実際にスタートしてみると、不安の内容も変化していくのかもしれません。
「先生の負担増」、「端末の破損・紛失」、「生活リズムの乱れ」については、いずれも先生の不安の方が特に高い結果となりました。

 

2020年度のPTA活動
コロナ禍でも実施されていたのは
「児童の安全を守る活動」

今年度のPTA活動の実施状況(予定を含む)を「あった」、「なかった」、「わからない」で聞きました。
下のグラフは、活動別に「あった」と答えた保護者に、その活動の継続意向について、「ある方がよい」、「ない方がよい」という意向を5段階で聞いた結果です。
今年度は、新型コロナウィルスの影響で、多くのPTAで活動が自粛または中止となりました。
これを機に活動自体を見直す動きも出てきているようです。

あるほうがよい?ないほうがよい?

コロナ禍でも実施された活動、そのうえで「ある方がよい」とされた活動は、今後もPTA活動の中で重要であると位置づけられるものと言えるでしょう。
グラフからは、「児童の安全を守る活動」、「地域との連携」は、コロナ禍においても多くの保護者が、PTA活動として「ある方がよい」と考えていることがわかりました。

下のグラフは、今年度の実施状況を聞いたところ、「わからない」という回答の比率を比べたものです。
「地域との連携」は、約45%の保護者が「わからない」と回答しています。
地域行事もほとんどが中止となっている状況では、「地域との連携」があったのかどうかは、見えにくい部分ではあるでしょう。
しかし、それ以外の活動についても保護者の「わからない」という回答率は少なくありませんでした。
PTA活動が縮小している今年度、活動の周知(広報活動)がされていない、または、されていても十分ではなかったのでないかということも考えられます。

活動があったのかわからない

 

PTA活動の継続意向を
3グループに分類してみました

「PTA活動の継続意向」に関する7問の回答状況から、保護者を、ある方がよい(積極派)、ない方がよい(消極派)、中間層の3つのグループに分類してみました。

【表の見方】
※最もオレンジ色が濃い327名は、前問の7つの活動について全て「ある方がよい」「どちらかというとある方がよい」の回答した人。
※最も青色が濃い48名は、前問の7つの活動について全て「ない方がよい」「どちらかというとない方がよい」と回答した人。

学校別

積極派が多いPTAにインタビュー!

継続意向が多かった小学校のPTAに、どういった活動を行っているのかインタビューをさせていただきました。

■オンラインの活用により、参加しやすいPTA活動に
≫世田谷区立東深沢小学校PTA

≫葛飾区立東綾瀬小学校PTA

(今後、文京区の小学校のインタビューを掲載予定。随時更新いたします!)

 

これからのPTAどう活動する?
スリム化・負担軽減

3密を避けることを前提とした上で、これからのPTAの進め方を聞きました。

学校規模別

 

継続意向別

2020年度、PTAは、「例年通り」に活動することは非常に難しい状況でした。
この数年、保護者の生活スタイルも変わり、PTA活動の負担感についてもたびたびメディアなどでも取り上げられてきました。
コロナ禍は、こういう状況を一旦リセットし、見直す良い機会でもあります。
上のグラフは「これからのPTAの進め方」を聞いたものです。
学校の規模の違いや、活動に対する継続意向に関わらず、「スリム化を目指す」、「負担感の軽減」に多くの回答が集まりました。
また、学校の規模が大きいほど、「紙からWEBへの移行」が選ばれており、継続意向があるグループでは、「連絡システムの導入」などオンラインを活用した項目への回答が目立ちます。


コロナ禍2年目となる2021年、どのように活動するのか、どんな方法があるのか、この調査報告が都内小学校PTA活動への一つのヒントとなれば幸いです。